キャリアチェンジ 転職活動

理系職から事務職への転職を叶える方法

こんな悩みありませんか→
出張が多い、夜勤や休日出勤で疲れた、残業代が出ない…定時で帰れそうだし、人と話さなくてよさそうだから、理系から事務職へ転職したいです。転職は可能ですか?どうすれば転職できますか?

こんな悩みにお答えします。

本記事の内容

・日本の景気や事務職の転職事情は?
・事務職になるための具体的な方法3つ
・転職を考えた時の大事なポイント
・まとめとおさらい

本記事の信頼性

 

エンジニアと面談していると、月に2-3人は事務職への転職相談があります。

この記事を読んでいる方も、仕事を一生懸命頑張って疲れてしまっていませんか。

 

今回は、事務職転職への"具体的な方法"をご紹介するので安心してください。

 

先に結論をお伝えすると、完全未経験から正社員事務職への転職可能性は、1-5%未満です。

年齢が上がると転職のハードルが上がるので、本気なら20代のうちに可能性を探しましょう。

 

本記事は、全体の構造を説明した上で実現可能性をあげる方法を記載しています。

ぜひ最後までご覧ください。

 

理系→事務職のキャリアチェンジが難しい理由

 

実務経験をPRしづらいから

 

中途採用は"即戦力採用"が目的です。

 

事務職の実務経験があるかどうか、どの程度のスキルを持っているかで選考が進みます。

 

今の仕事が研究・開発・設計・プログラミング・評価・検証・メンテナンスといった場合、「事務経験がない」ということで書類で99%お見送りになります。

 

競争倍率が高いから

 

厚生労働省によれば、一般事務職の有効求人倍率は

2020年6月で0.31倍です。※パート含むと0.35倍

 

100人事務職になりたい人がいたとき、正社員・契約社員の求人は31件。

 

全国で仕事を探しても、経験者でも競争率が約3倍。

非常に厳しい職種です。

 

正社員で採用するメリットが減っているから

 

RPA(Robotic Process Automation)の導入で、将来事務職が消えると言われています。

 

RPAとは、ソフトウェアが提携作業を代行するシステムです。提携作業が多い事務職と非常に相性が良いため、大小問わず導入企業が増えています。

 

ロボットは一度覚えればミスなくやってくれるので、企業は事務職を正社員で雇う必然性がなくなっています。

 

事務職への転職を成功させる具体的な方法

 

言われなくても厳しいのはわかってる!という人へ、実践方法です。

 

上記3つの実情を踏まえたうえで、事務職への就職を目指す場合。

どうしたら実現できるか紹介します。

 

難易度★ すぐに実務経験を積む

とにかくすぐ事務職で転職したい 事務職としてPRできる経験がない

 

即戦力だと企業へPRするには、希望職種の実務経験が3年程度、最低でも1年程度は必要です。

 

実績がないなら作る。アルバイトや派遣社員で実務経験を積みましょう。

 

社員として働けるよう、”紹介予定派遣”の利用がオススメです。

 

紹介予定派遣とは、最長6ヶ月の派遣期間を終了後、本人と派遣先企業の双方が合意すれば社員登用される働き方です。
派遣社員として働く間に、実際の仕事内容や職場を見極められ、未経験でも希望の仕事に就けるチャンスがあります。自力で見つけづらい企業に出会えるので、転職活動で使う労力や時間も節約できます。

 

紹介予定派遣を利用すると、社風や仕事内容がしっかり分かった上で社員として働けます。

 

事務職への熱意はあるけど経験がない人は、実務経験をいかに積むかが非常に重要です。

 

難易度★★★ 資格を取得して転職

 

さすがにアルバイトからは…という場合は、資格取得を視野に入れます。

 

取得した瞬間に転職で有利な資格は、実は多くはありません。

具体的には、簿記2級です。

 

日商簿記検定

2級を取得すれば、財務の基礎知識があると評価されます。

 

過去にサポートしたエンジニアの方は、離職して1年勉強して簿記2級を取得。

70社ほど転職サイトで応募して、内定を2社獲得しました。

 

簿記2級の取得は、転職実現を保証するものではありません。

過去の支援の実績から、未経験でも成功割合が高かったのが2パターンです。

・簿記2級を取得した経理志望

・エクセルやアクセスが中上級者

資格取得はゴールではありません。中途採用はあくまでも実務経験が重視です。

 

よく取得される資格

宅地建物取引士

国家資格の中では難易度が低めです。取得すると不動産業界での就業可能性があがります。

 

TOEIC

600点が初級、730点以上で中級、800点以上で上級が目安。

英語はツールなので、「英語×〇〇」に該当する強みもPRが必要です。

 

転職実現につながりづらい資格

MOS

ビジネス文書検定(ワープロ検定)

日商PC検定

 

上述の資格にはきちんと意味があり、社会人の基礎スキルが身についているPRになります。

 

資格を取得する向上心や行動力は素晴らしいです。

 

ただ、事務職へのキャリアチェンジを叶える目的から考えると、残念ながら企業へのPRにはなりません。

 

 

難易度★★★★★ 正社員・契約社員で転職

Excel・Access 中〜上級者 社内外の対人折衝経験が豊富 RPA導入経験者

 

企業の応募要項と現職の接点を探す

 

事務職の応募要件や仕事内容に通じる経験を持っているかどうか振り返りましょう。

具体的なヒントを3つ紹介します。

 

Excel・Access が中〜上級者であれば必ず職務経歴書へ。

Excel中〜上級の目安:VLOOKUP関数、マクロ、VBA

Acess中〜上級の目安:クエリやレポートの作成・データのインポート

 

現職で調整や交渉の経験があれば、こちらも職務経歴書へ記載します。

事務職は、社内とのやりとり・調整が不可欠だからです。

5W1Hで、どんな調整を日々行っているのか

気をつけていることは何か

 

RPAを導入して業務効率化を実現した経験があれば、大きなPRポイントになるので記入しましょう。

プロジェクトの目的・ミッション

業務棚卸し、計画策定、トラブル予測、効果検証、本格導入、運用どのフェーズを担当したか

 

志望動機書を作成

 

応募の段階で熱意や理由を伝えるために、志望動機書を作成します。

 

志望動機書とは、企業・業界・職種を志望する理由を記載した書類です。形式は自由です。事務職志望の場合は、【事務系職種を志望する理由】をA4で1枚程度にまとめましょう。

 

履歴書と職務経歴書だけでは、書類選考官の印象に残りません。

 

他の応募者より本気だと、いかに書類時点から伝えるかが大切なのです。

 

キャリアチェンジ志望の方向けに、無料サンプルを作成した記事を公開しました。

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職種以外の優先順位を下げる

 

具体的には勤務地、給与、働き方、社格(従業員数)です。

 

大事にしたい条件が増えれば増えるほど、ライバルは増えます。

 

過去に支援した方は、正社員事務になるためにハローワークで探して実現しました。

 

従業員数は10名弱の企業から内定をもらい、一般事務職として働いています。

 

 

 

転職活動をはじめるときの大事なポイント

 

事務職になりたい方向けに、超具体的な手段からお伝えしました。

 

ここで皆さんにお聞きしたいのは、なぜ事務職に就きたいと思ったのでしょうか。

 

事務職になることがゴールになっていませんか?

 

なぜ転職したいのか?転職の目的は?

 

転職は、あくまで手段です。

 

転職をしてからが本当のスタートになります。

 

何を叶えたいのか、目的を整理してみましょう。

 

なぜ事務職を希望するのか(どうして他の職種ではダメなのか)を、人に伝えられるようになりましょう。

 

事務職の仕事内容を人に説明できるか

 

あえて今まで「事務職」と表現してきましたが、事務職とは何の仕事をしているのか説明できますか?

 

職種理解が深まると、あなたの転職目的が実現できるかどうかを具体的に検討できます。

 

代表的な事務職のカテゴリは、下記の通りです。

一般事務
営業事務
総務
法務
経理
人事・労務
貿易事務
医療事務
学校事務

 

職種理解には、実際に働いている人の声を聞くのがいちばんです。口コミを確認してみましょう。

 

【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト

 

闇雲に未経験求人を応募し続けても、途中で疲れてしまいます。

 

どの事務職が希望に近いかを決め、行動していきましょう。

 

転職で叶えたいことは、事務職で叶うか

 

転職には、必ずメリットとデメリットがあります。大なり小なりギャップも発生します。

 

未経験での挑戦の場合、入社後ギャップが大きすぎると短期離職にもつながります。

 

とにかく現職が辛い人は、事務職になるメリットを現実以上に大きく感じてしまうはず。

 

下記の方程式で考えてみて、合致するならキャリアチェンジを検討してみましょう。

 

現職を続けるデメリット>事務職のデメリット

例:現職は休日出勤が月に4回発生する(デメリット)>事務職は非正規雇用で300万(デメリット)

 

事務職に転職することは、あなたにとってリスクよりもチャンスの方が大きいと言えそうですか?

 

まとめ

転職の目的を整理

 

現職の環境を変えたい、一番の理由はなんでしょうか。

 

それは転職以外の手段でも叶うでしょうか、他の職種でも叶うでしょうか。

 

 

今、どんな求人があるか確認しよう

 

事務職はどんな待遇・応募内容なのか、今募集されている求人を実際に見てみましょう。

 

相手を知ると、ゴールや対策が見えやすくなります。

 

著書が事務職の本を読む

 

転職サイトに登録して求人を見る

 

転職エージェントに登録して相談する

 

 

いきなり転職するぞ!と動かなくても大丈夫ですが、モヤモヤしていても現状は変わりません。

 

"今"を捉えておくために、できる一歩から始めてみましょう。

 

 

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